も・て・な・さ・な・い

自分は

 

『やろう、やろう』
と思っていても

   

相手は

 

『いつやるのだろう』
と思われていることがあります。

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昨日は額縁屋さんに行きました。

   

その店は広いのですが

 

商品が多いのと
いつもお客さんが多く

 

移動が大変です。

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娘が保育園の時に制作した
絵というか貼り絵というか

  

私の誕生日祝いに
くれたものがあります。

  

今までは壁に画鋲で貼っていました。
当時は、その程度の完成度でした。

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大きな地図にその絵を挟んで
額縁屋さんにそれを持っていきました。

  

額に絵を合わせてサイズを確認します。

 

『これだ』

 

それを手にしてレジに向かいます。

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レジのオッチャンに
その絵を見せて

  

『この額で大丈夫ですか?』

  

と尋ねると

  

『これやったらマットが別やから
高くなんねん。向うに行ったら
安い奴あるわ
サイズは四つギリのワイドや』

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言われた通り、先の額を元に戻し
探しに行きます。

   

すると、私の戻した額を手にする
おば様がいました。
暫くするとレジに向かいます。

   

どうやら、そのおば様も
同じことを言われたようです。

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私は言われた場所に行き
教えてもらったマットが入った商品を

  

オッチャンに持っていきました。

  

『う~ん、これで、ええねんけどな
これは商品の値段が書いた奴やから
その下の箱に入ってる奴を持ってきて』

  

ここで不機嫌にならないのが買い物上手
『自画自賛』

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こちらとしては
『先に言え』と思いますが

  

店を見渡すと中高年のお客様が多いです。

  

『一つ一つ言わな、わからん』

  

おっちゃんの商売の経験上
そうしているのでしょう。

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私は言われる通りに商品を取替

  

またレジに戻ってきます。

  

『この金具は無料で付けられるけど
マンションの壁なら金いるけど
こっちの金具、どうする?』

  

その金具も欲しいと告げている頃
先のおば様が別の額を持ってきました。

   

オッチャンに

  

おば様が描かれたと思われる絵と
持ってきた額を右と左の肩の位置まで
持ち上げて育ちの良さを醸しだしながら

   

年齢相応の
チャーミングな笑顔と
おば様言葉で尋ねる。

   

『これで、どう?合格?』

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オッチャンは、くすりともせず

 

容赦はしません。

   

『これは商品の値段が書いた奴やから
その下の箱に入ってる奴を持ってきて』

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おば様は大阪育ちのせいか
上手に膝でちょっとコケながら

  

私の顔を見て

  

『難しいね』

  

私は目を細めて頷きます。

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おっちゃんは
私の絵、おば様の絵をさっとみて

   

『安い額で十分』と

   

教えてくれたようにも思います。

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こうやって大阪商人はお客様を
育てるのかもしれません。

  

素敵なおっちゃんでした。

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店のルールが分かれば
物も多くて良いものが安いですから

  

『額、買うなら、あのおっちゃん、とこ』

  

となるのかもしれません。

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夜、家族が寝静まった時に

   

上手な絵ではありませんが
10年経って額に入れてやりました。

   

あの頃の娘を
誉めてやりたくなりました。

   

なのでコソコソ作業しました。

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そんな事を思い出したのも
店前の看板を書き換えていたからかもしれません。

 

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ご来店お待ちしております。

  

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